「リカバリーウェア」を、もう一度考える。
リカバリーウェアと聞くと、多くの場合、
「血行促進」「着圧」「医療機器」「数値化できる効果」
そんなキーワードが真っ先に浮かびます。
もちろん、それらはとても重要です。
けれど、私たちは時々、こうも感じます。
それだけが“回復”なのだろうか、と。
アパレルは、本来もっと感情に近い存在です。
肌に触れたときの温度。
鏡に映ったときのシルエット。
袖を通した瞬間に生まれる、ほんの少しの高揚。
それらはすべて数値化できないけれど、
確実に「今日の自分」に影響を与えています。
心が緊張している夜に、
無機質な機能服を着るのと、
やわらかな色と質感に包まれるのとでは、
身体の力の抜け方は、まるで違う。
血流だけが回復するのではなく、
人は“安心”によっても回復するのだと思うのです。
MAISON FLÂNERが考えるリカバリーウェアは、
医療とファッションのどちらかに寄り切るものではありません。
-
見た目に、気持ちが緩むこと
-
触れたときに、呼吸が深くなること
-
着ている自分を、少し好きになれること
そうした感覚のすべてを、
「回復の一部」として設計したいと考えています。
血行促進は、回復の“一要素”でしかない。
シルエットも、素材も、色も、
すべてが心と身体に作用して、回復は起こる。
だから私たちは、
リカバリーウェアを“効かせるための服”ではなく、
“戻るための服”としてつくっています。
頑張る自分に戻るのではなく、
整った自分に戻るための服。
それが、アパレルの視点で考える、
メゾンフラネのリカバリーです。